債務整理には主に「任意整理」・「特定調停」・「個人再生」・「自己破産」の4つの方法があります。これらは、任意整理からデメリットの小さい順になっています。
・任意整理
任意整理とは、裁判所を介さず、直接金融業者と交渉をして、将来利息や遅延損害金などを免除してもらう手続きのことです。交渉が上手くいくと、残債務額を36回払い、もしくは60回払いで分割和解を結ぶこともあります。
交渉次第によって結果が大きく異なるため、弁護士などの専門家に依頼することになります。
・特定調停
特定調停は、裁判所で調停委員を介して各金融業者と交渉し、債務残額や毎月の弁済額を減額したり、利息免除などの条件で和解を結ぶ手続きのことを指します。ここで作成された和解調書には、判決と同様の効力がつきます。
特定調停は、調停委員が介入しているため、債務者本人が自身で行うことが一般的です。
・個人再生
個人再生は、裁判所を介して、すべての債務のうち一部を免除し、残りの債務を原則3年間で分割弁済する手続きのことを言います。弁済期間は、5年間まで延ばせる場合があります。
この手続きにより、債務を大幅に減額することができ、多くの場合では債務が5分の1程度まで圧縮されます。
・自己破産
自己破産は、裁判所を介して、すべての債務の支払い義務を免除してもらう(免責)手続きのことです。ただし、保有している資産も清算する必要があります。
自己破産では、パチンコやギャンブルなどによる浪費の借金は、免責不許可事由に該当するため、免責を受けられない可能性があります。
稲坂将成法律事務所は、東京都東大和市を中心に、東村山市や小平市、埼玉県所沢市にて、みなさまからのご相談を承っております。
債務整理をお考えの際は、当事務所までご相談ください。
お客様が抱える不安や心配を取り除けるよう、親身にお話しをお伺いし、納得いく解決へ導きます。
債務整理
稲坂将成法律事務所が提供する基礎知識
-
モラハラで離婚する場合...
モラル・ハラスメント、いわゆるモラハラとはなんでしょうか。 夫婦関係の事件では、頻繁にモラハラという言...
-
過払金の返還請求
いま抱えている借金の中には、本当は返済しなくても良いものがあるかもしれません。 それが「過払い金」です...
-
遺言書(作成・執行)
民法上の法制度のいう遺言とは、死後の法律関係を定める故人の最終意思の表示をいいます。遺言は民法の定めた...
-
過払い金請求の期限
過払い金とは、消費者金融やクレジットカード会社のような貸金業者に対し、払い過ぎた利息のことをいいます。...
-
遺留分減殺請求
遺留分とは法律の定めによって相続人が相続できる最低限の割合のことです。遺言書を作成すれば法定相続人以外...
-
債務整理
債務整理には主に「任意整理」・「特定調停」・「個人再生」・「自己破産」の4つの方法があります。これらは...
-
後遺障害等級は誰が決め...
交通事故で障害が残ったが、損害賠償はいくら請求できるのか。 後遺障害等級の請求はどのよう...
-
特別縁故者の財産分与請求等
特別縁故者とは、被相続人に法定相続人となる者がいない場合に、特別に相続を受ける権利が発生した人のことを...
-
子供の養育費
■養育費とは 離婚によって非親権者となった親でも、子に対する扶養義務を果たさなければなりません。 ...